なぜ介護職の給料は上がりづらいのか

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介護職の給料が安い・上がらない理由

高齢者の生活や命を預かる職業にも関わらず、介護職の給料はそれほど高くないという現実があります。
それはなぜなのかをご紹介します。

専門性が知られていない

介護は、昔は家族が担ってきた「高齢者の身の回りのお世話」というイメージが未だにあり、専門性の低い誰にでもできる仕事だと認識されることがあります。しかし、介護士の仕事は、ただお世話をするだけではなく、生活の質がより良くなるように自立支援をする、専門性の高い仕事です。このような認知度の低さが、低賃金の原因のひとつにもなっています。

赤字の介護事業所も多い

事業所自体が赤字で、職員の給料が安くなってしまうということもあります。収支が赤字となった割合は、事業所や施設の形態別に、約20%~45%と、赤字の介護事業所は少なくありません。

介護職の需要が高い

超高齢社会の日本において、今後景気が下がったとしても介護の需要が大きく減ることはありません。無資格でも働けて、常に人手不足という比較的就職しやすい業界であるため、平均給与を上げなくても介護職希望者が減ることもないため、これもまた低賃金の理由です。

介護保険制度による制限がある

介護職は、介護保険制度で介護報酬額が決まっています。要介護状態の段階によってサービスの内容と国から支払われる報酬額が決まっているのですが、一方で、利用者の人数によって職員の数も決められており、事業所側は、規定以上の人件費削減をすることができません。このように、企業努力だけで事業所の収入を増やすことは難しく、結果的に職員の給料を上げられない仕組みになっています。

介護職は非正規職員の割合が高い

介護職は、資格不要の求人情報も多く、パートやアルバイトなどの非正規雇用職員の割合も高くなっています。非正規職員は、昇給が少ないため、全体の平均給与も上がりづらい状況にあります。

このように、介護職の給料の安さには理由がありますが、もちろん給料アップを期待することもできます。
詳しくはこちらをご覧下さい。

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